ハセッパーの原理

あらゆる殺菌方法の中で、人体そのものが行っている細菌撃退法以上に万能で且つ安全な殺菌方法はありません。

人体の殺菌システムは、健康を害するなどして人体の機能自体を損なわない限り、耐性菌を含めどんな菌に対しても、即座にこれを撃退してしまいます。もちろん人体そのものを害することは有り得ません。

その人体の殺菌システムの主役は、好中球であり、この好中球が、菌の侵入に足しする防御を担っています。

好中球は細菌が侵入すると、酸素代謝を活発に行って、活性酸素を作り出します。

この活性酸素を元にして、過酸化水素(H2O2)を合成し、更に酵素の働きを受けて次亜塩素酸(HOCl)を作り、この次亜塩素酸で菌の膜を攻撃し死滅させて、細菌の体内組織への侵入を防いでいます。

好中球が生成するこの次亜塩素酸(HOCl)を大量に含む殺菌水を、科学的に合成し、大量に安定的に生成できる装置がハセッパーシステムです。

その装置から作られる殺菌水をハセッパー水と呼びます。

ハセッパーシステムは大量の水に食品添加物の次亜塩素酸ソーダとアルカリの中和剤として認められている食品添加物の8.5%希塩酸を希釈混合する事により、ハセッパー水を生成します。

細菌や酵母などは、食胞という膜に囲まれていますが、このような異物が体内に侵入すると、図1に示すように、好中球がその異物を取り囲み、異物の食胞に向かって、顆粒から殺菌性のペプチドや加水分解酵素を放出します。

一方、好中球の膜では、スーパーオキシド生産系が活性化しO2を多量のO2−に変えます。O2−は非酵素的にH2O2に変わり、顆粒から放出されたミエロペルオキシターゼ酵素(MPO)により体内のCl−イオンと反応して、次亜塩素酸(HOCl)を合成します。この次亜塩素酸(HOCl)が菌を攻撃して死滅させます。


ハセッパー水は、次亜塩素酸ソーダ(NaClO)が水(H2O)と反応して出来る、次亜塩素酸(HOCl)を大量に含んだ水です。この次亜塩素酸は人体の殺菌成分と同じ物ですので、この含有量が多ければ多いほど殺菌力は増します。

ハセッパー水は、次亜塩素酸ソーダを使うという点では、目新しいことではありませんが、次亜塩素酸ソーダのpHを調整することによって、次亜塩素酸ソーダに含有されている殺菌成分である次亜塩素酸(HOCl)を大量に生成して、それを使うという点で格段の違いがあります。

次亜塩素酸ソーダは、食品衛生、環境衛生などさまざまな場面で殺菌剤として広く使われていますが、食品など人体に直接影響する場合は、濃度12%の原液を200ppmに薄めて使用するように、との指導が厚生労働省よりなされています。

次亜塩素酸ソーダは、200ppmに薄めると、pHは8.2〜8.8位のアルカリ性になります。このpHの範囲ですと、有効殺菌成分の次亜塩素酸(HOCl)の存在比は10数%しかありません。これを、pH7.0以下の弱酸性にすると、存在比は70〜100%へと飛躍的に高まり、殺菌力が強化されます。

pH8.2〜8.8の次亜塩素酸ソーダでも、水で薄めてpH7に近づけることはできます。(水は通常pH7ですから、大量に水を加えれば限りなく水と同じpHに近づきます)しかし、このやり方は、濃度が薄くなりすぎて殺菌力が弱くなり、実用には向きません。

ハセッパーでは、濃度8.5%という低濃度の希塩酸を、極微量に次亜塩素酸ソーダに混合しpH6.0〜7.3にすることにより、有効殺菌成分である次亜塩素酸(HOCl)を大量に含んだ水を生成するようにしています。(グラフ参照)

このようにして生成したハセッパー水は、原液である次亜塩素酸ソーダの約8倍の殺菌力があります。

なお、ハセッパー水はグラフでお判りのように、pH5位にするとより一層殺菌力は高まります。

 

しかし、pHを低く(即ち酸性度を高く)しすぎると、有害な塩素ガス(Cl2)が発生しやすくなります。そのため、ハセッパーでは通常はpH5以上の塩素ガスが発生しない弱酸性の状態でご使用頂くことにしています。

pHを正確にコントロールする技術がなくては、ハセッパー水は実用化しません。

ハセッパー水(次亜塩素酸)は次亜塩素酸ソーダに酸を添加しpH値をコントロールし生成しますが、次亜塩素ソーダが安定し、効果の高いpH範囲内に自動的に制御する事は難しいと考えられ、実用化は難しくて出来ないとされてきました。

滴定量の少しのズレで、すぐにpH3以下〜pH8以上になってしまう事や、pH4.5以下になると塩素ガスが発生する危険があることから、人為的に混合していく事は非常に難しく危険性が伴います。

株式会社テクノマックスは、これらを自動化し、正確にコントロールする技術を確立し、実用化に成功しました。

ハセッパーの特徴

 

従来との違い(弱酸性次亜塩素酸水/塩素)

好中球が生成するこの次亜塩素酸(HOCl)を大量に含む殺菌水を、科学的に合成し、大量に安定的に生成できる装置がハセッパーシステムです。

その装置から作られる殺菌水をハセッパー水と呼びます。

ハセッパーシステムは大量の水に食品添加物の次亜塩素酸ソーダとアルカリの中和剤として認められている食品添加物の8.5%希塩酸を希釈混合する事により、ハセッパー水を生成します。

 

ハセッパーの殺菌力

 

次亜塩素酸(HClO)と次亜塩素酸イオン(ClO-)の殺菌力の違い

グラフは次亜塩素酸と
次亜塩素イオンが大腸菌群
を99%以上殺菌するに要した
時間を表している。

塩素0.1mg/Lのときの殺菌時間
HClO : 1.5 min
ClO- : 120 min
で、120/1.5 = 80 となり80倍の
殺菌力を示す。

E.Coli(大腸菌群)を99%殺菌するに要する時間。Temp=2〜6℃
US EPA, [塩素化合物の殺菌力]   

(出典:技報堂出版「浄水の技術」より、一部加筆)

殺菌効果試験 (in vitro : 試験管内)


試験菌を添加した時の試験水の生菌数

1)ハセッパー水 有効塩素濃度57ppm、pH7.2(23℃)

2)塩化ベンザルコニウム 有効濃度0.05%

3)次亜塩素酸ソーダ 有効濃度200ppm

※「<10」とは、試験機関における検出限界を表し、菌が検出されなかったことを意味します。
※「添加菌数」とは、各消毒剤に接触させる前の菌の数です。

 

ハセッパーのパワー

 

殺菌力のパワーの3要素  
   1)殺菌力の強さ
   2)接触時間
   3)量

濃度(強さ)

  1)試料にダメージがない事
      品質が保たれる
      作業時間との関係
  2)殺菌効果が有る事
     目的とされる殺菌が出来る
     目的とする持続がある事

 

ハセッパーの安全性

 

地球に優しく無公害
有機物と反応し無公害の水となる

ハセッパー水は殺菌処理の際に、菌や有機物と接触して普通の水に戻るため、食品に付着、残留しません。多少残留することがあったとしても、次亜塩素酸ソーダのように粘着しませんので、簡単な水洗で落ちます。

加えて、次亜塩素酸ソーダと比べ、はるかに低濃度、短時間に殺菌できますので、食品の味や食感を大きく損なうようなことはありません。排水に多少次亜塩素酸が残留していたとしても、排水溝の有機物と反応して水に戻りますので、浄化槽の有用微生物にダメージを与えることもありません。

これを化学式にしますと次のようになります。

動物安全性試験



噴霧時の安全性

ハセッパー水が噴霧されるとミスト状になり、空気中に菌など有機物と接触しないと、
含有した次亜塩素酸(HClO)が分解され、塩素ガス(Cl2)が発生する。
HClO  → H2O + O2 + Cl2
しかし、塩素ガス( Cl2 )が非常に水に溶けこみやすく、噴霧された水粒子に溶けこむので、
室内には塩素ガスで充満されることなく、人体が危険にさらされることはないのである。

噴霧溶液のpHと塩素発生濃度(実測値)

有効塩素濃度 30分後 60分後
pH5.89 500ppm 0.10ppm 0.12ppm(0.36%)*
pH5.82 200ppm 0.02ppm 0.07ppm(0.53%)*
pH5.95 100ppm 0.01ppm以下* 0.01ppm(0.53%)*
pH5.82  50ppm 0.01ppm以下* 0.01ppm以下*

* (  )内:20m3の部屋で4L中の次亜塩素酸が全て塩素ガスとなった場合を100%とした場合の塩素ガス発生比率(%)です。

実験条件:室内容積:20m3(約6畳に相当)(噴霧中は換気を行わない)、 噴量:4L/時間(床が濡れてモップでふき取りが必要な程度。

塩素ガスの許容濃度

 

ハセッパーの消臭力

ハセッパー水の消臭効果

腐敗臭のアンモニアと瞬間反応し無臭のモノクロラミンに化学反応します

消臭(脱臭)に最も多く使われているのが次亜塩素酸ソーダ(NaClO)である。

ハセッパー水(HClO)は次亜塩素酸ソーダの酸化力をさらに高めたため、殺菌力と同じように消臭効果も数倍〜数十倍に高められ、より低い濃度で満足的な消臭効果発揮できます。